「ぼくの師匠は、60歳年下のスーパーマン」大村 崑 : 喜劇俳優
2022/03/20 16:00
86歳にして筋トレに目覚めた喜劇俳優の大村崑さん。崑ちゃんを「筋トレ沼」に引きずりこんだ60歳年下の“スーパーマン”とはいったい? 新刊『崑ちゃん90歳 今が、一番健康です!』より一部抜粋・再構成してお届けします。
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ザ・おじいちゃんな毎日をすごしていたある日、瑤子さん(僕の奥さん)が「一緒にライザップへ行かへん?」と言いだしました。ぼくの体形や歩き方を見かねたのでしょう。
ぼくは即座に、「いやや」と答えました。
瑤子さんが言う「ライザップ」って、テレビでコマーシャルやっているあれやな。たしかトレーナーが一対一で、運動のやり方を教えてくれるやつや。
ぼくらは先輩の俳優の芸をじーっと観察して、まねて、盗んで、自分のものにしてきました。そやのに86歳にもなって、なんでトレーナーに教えられなならんねん。人から教えられることからして、気に食わない。
西郷輝彦「先輩のくしゃみ、売ってください」
そういえば、舞台で一緒になった西郷輝彦さんから「先輩、くしゃみの仕方を教えてください」と頼まれたことがあります。台本には「ハクション!」とあるだけで、どうやっていいのかわからないと言うのです。
くしゃみを教えるのは、これはむずかしい。鼻を揺すって、舌を持ち上げて、お腹に力を入れて……と説明したけれど、うまく伝わりません。
「くしゃみにもいろんな種類があるけど、どれが希望ですか? ハ、ハ、ハクション、は乾いたくしゃみ。へ、へ、へ、ヘクシ、ショョンは汁気の多いくしゃみで……」と実演してみても、西郷さんは首をひねるばかり。しまいには「先輩のくしゃみ、売ってください」と言いだす始末です。売れませんがな、そんなもん。
なんの話でしたっけ? そうそう、ライザップでした。
くしゃみの仕方ひとつとっても、ぼくは人がくしゃみをするのを見てまねて、盗んで、ものにしてきたという自負があります。しかも、ぼくは役者です。覚えはめっぽう早い。いっぺん見せてもらえば、すぐにできてしまう。
それやのに筋トレかなんか知らんけど、この歳になってなんで人に手とり足とり教わらなアカンねん。
ところが、瑤子さんが「近所やし、きっと楽しいと思うよ、体も引きしまるやろうし」と食い下がります。仕方なく、行くだけ行って、入会は断固断るつもりでした。
→次ページ奥さんに連れられてライザップに行ってみた
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しかも自腹切ってるしね
あーすごいなそれ驚いた二人とも同じ誕生日で生放送にものすごく強い
師匠ライザップだっせ!朝からビンビンだっせw
嘘かどうかはしりまへん…
だから年甲斐もなく必死になるw
まだ生きてるってすごいわ
ってアラフォーの自分でさえ
よく知らないけど
引用元: ・【喜劇俳優】 大村崑を「筋トレ沼に落とした」20代青年の正体 「ぼくの師匠は、60歳年下のスーパーマン」 [朝一から閉店までφ★]